2023年5月7日。
外国人にも『混むから』と敬遠されている日本のGW後半戦。
私は思いっきり床にたたきつけた。
軽く落としたぐらいじゃ壊れなかったアレは、あっさりとモニターをモザイクにした。
そう、私は自分のSwitchを自らの手で床に叩きつけたのだ。
脳内に浮かんだのは、他者から頂いた子どものゲーム機を壊した高島ちさこ女史ではない。
よかった 重なった もう、悲しくない
いちご柄のグラスがテーブルを転がり床に落ちる。
お揃いで購入したいちご柄グラスがひとつになってしまったのを理解したナナは、残ったグラスも床に落とす。
割れて重なったグラスはハート柄のようにも見えて・・・
心が壊れたのか、それともガラスで心を作ったのか・・・
私の脳内には、NANA9巻のあるシーンが浮かんできたのだった。
さらに、しつけの一環にもなることはないけどね。
ワンオペ子育てウーマン
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Switchを破壊したことで、ひとつの解放感を得た。
自分は子どものころから弟に1度も遊んでいないガラス細工を壊された経験があるので、物を壊すことはしない人間の類です。
むしろ、分解して、また元に戻すことを楽しむタイプですので、壊すことが良くないことは心からわかっていました。
でも、今回は壊さざるを得なかった。
壊すことでいくつかのことを諦める手段となったのです。
壊した後の言い訳だと思われるかもしれませんが、投げつけた時に【これで煩わしさから解放される】とまず思いました。
その煩わしさとは?
Switchの設定
我が家にはSwitchは台あります。
Nintendo SwitchとNintendo Switch Liteです。
Nintendo Switchの方は子ども用としてセキュリティ設定をしておいてあります。
購入して起動直後に設定しました。
2時間経ったらアラームを鳴るよう設定はしてありますが、リングフィットアドベンチャーを親子で行うこともあったので、電源オフまではしていません。
Nintendo Switch Liteは親用として、ポケモン対戦用に購入。
コロナ禍で誰とも交流できないのでせめて私が努力して・・・と、購入しました。
だから、セキュリティは全くかけていなかったのです。
それが仇となりました。
Switch無料ソフトをDL
子どもはNintendo Switch Liteに無料ソフトをDL。
それも親に隠れてです。
さらに、ゲーミングイヤホンマイクを購入。
ネットが繋がるところで、クラスメイトの誰かと繋がって、23時までゲームをしているのです。
DLしたのはフォートナイト
これ、殺戮系だから15歳以上が対象。
我々40歳代が10代でこのゲームをするのだったら、そこまでショックはないと思うのですよ。
当時の金曜ロードショーではランボーが暴れまくっていたし、今じゃ放送禁止となった餓死の現実がテレビに流れてきたり。
でも、今じゃ鬼滅ですら12歳以上対象となっているし、アニメみて血を見ることは慣れてる!だから、殺戮ゲーム系する!と言われても、親は困るわけですよ。
ペットも買ったことがない、ましてや魚すら捌かない、もちろん肉や魚に触ったことがない子供が、そんな殺戮系にのめり込んでリアルとゲームの区別が付かなくなった末の行動にどんな良心が残っているのか。
さらに、2年前にはフォートナイトは成長上良くないから、一定の年齢になったら考えましょうと子どもには伝えてあった。
どうしてもやりたいというならば、一定の戦争映画を見せ、生肉、生魚を触って料理ができるようになってから・・・と、考えていた。
生物の生き死にがわからないまま、フォートナイトを行わせることに悪点しか残らないと思っていた。
実際、フォートナイトから派生した犯罪や、家庭内での暴挙の発言は一定層常時ある。
それも日本だけではなく、世界的に存在する。
少なくとも日本では、ゲームを行させるのは親の責任という話。
他のゲームなら数歩譲っても、フォートナイトだけは親の監視が必要と思った方がよい。
検索して出てきたタイトルの結果を見ただけでも、どうして反対必要があるのかわかってほしい。
Switchを条件付きで取り上げ、返す
親が働いている時間にこそこそDLやネット購入を行っているので、こちらは管理できません。
誰と繋がっているのかすら話しません。
(※こちらとしても、相手の親に謝罪する未来が検討できるので知っておく必要はあると思っている。)
昨年度の学校の宿題ドリルを全く行っていなかったので、ゲーム機は取り上げ、私が毎日持ち歩いておりました。
でも、返す条件を満たしたら、また同じことを行うことになります。
Switchを破壊したことで、得た虚しさとは。
もちろん、物を大事にすることを基本としていましたし、イライラしたときは布団に当たりなさいと言うぐらいの人間なので、
自分のNintendo Switch Liteを壊して、感情が何もなかったというわけではないです。
その楽しみはこれでなくなりました。
時間が出来たら・・・というスタンスもあり、高額ゲーム機ということもあり、暫くは使うことはないでしょうから、修理することも新しく買い替えることもありません。
間接的に、自分の心が貧しくなったと感じました。
遊べる余裕ができたとしても、もう、子どもと共に遊ぶことはないんだな・・・という、消極的な未来です。
悔やんでも、悩んでも仕方がないことです。
Switchを破壊したことで、得た子供の反応。
子どもにはコソコソ隠れて物事はするなと、話していました。
前日も伝えていました。
5月7日この日も、朝ごはんを作っている時には他の部屋でゲームをしていて、
「一人でご飯作っているの寂しいんだけど、こっち(ダイニングキッチン)に来てくれない?」
といつも通り伝えていました。
更に、ご飯食べながらゲームをしているので、
「何食べてるのか、味わかるの?」
「もう、食べ終わっちゃうんだけど、まだ食べてるの?」
「片付けてたいんだけど、いつまで食べているの?
のび太のママも言ってるじゃん、『貴方が食べ終わらないからいつまで経っても片付かないのよ!』って」
元々会話することで、こちらも妥協するところは妥協し・・・という子育てではありました。
それでもまだ、ゲームしながらご飯を食べているので、ゲーム機を取り上げました。
ソフトスロットを開いてカードを取り出したらポケモンのスカーレットでした。
でも、画面はポケモンではありません。
そこで買ったこともないフォートナイトを子どもがプレイしていることに、初めて知ったのです。
Switchの画面がモザイクになった直後の子供の反応
どうして壊したんだ。
また、隠せばいいじゃないか。
涙流さず子どもは怒鳴りました。
あぁ、自分のものを壊してしまった・・・子どもとは一緒にゲームできなくなってしまった・・・という、心の隙間に入ってくる子どもの言葉は、想定していたとはいえしっかり歪んだ言葉。
聞いた途端、あぁ、いたちごっこが始まるなと思った。
壊して良かった、これで、子供のゲーム利用交渉、ゲーム機の設定から離れられる。
もう、それしかなかったです。
どうして壊さなくてはならないかを伝える
子どもに話しました。
- 高額だから今後買うことはない。
- 君とゲームを一緒にするために購入したもの。独りで遊ぶのならば、買う必要はない。
- 申し訳ないが、忙しいからゲームしている時間がないから、自分用としても買うことはない。
- 電源も切れない状況だから、基盤を壊したのだろう。修理するにしても部品交換の内容ではないから高額になる。
- 会話をしてくれれば、こちらも検討してフォートナイトを行う条件を整えたのに残念だ。
今までも頭からダメと言ったことはなく、どうしてもというのならば生活に支障がない日曜深夜のブルーロックのリアタイも許していました。
それは子ども本人にも、今までの経験蓄積からわかっていたのでしょう。
ノートPCのパスも変えて仕事に出かけた部屋の中で、反省するには十分すぎるほどの時間は作られたようでした。
帰宅した後、すぐにコンサートに出かけました。
その中で謝罪されました。
コソコソDLするのではなく、話してから行えばよかったと。
そうすれば、ゲーム機が壊れることはなく、自分もゲームをすることは可能だったかもしれない。
簡単に対処できるところにゲーム機があれば、親の期待に何か応えれば手元に戻ってくる。
そんな甘い蜜の選択を今回はゲーム機破壊で消去したからこそ、謝罪しか選択肢がないとわかったのだと今回は考えました。
Switchを破壊してから1週間経ちました。
生活は何か変わったかというと、何も変わっていません。
相変わらず、Nintendo Switchをしながらご飯を食べようとしているので、切るように伝えました。
さすがに、壊された記憶がよみがえったのか、すぐに切りました。
所詮、そんなもんなのです。
自分が悪いことをしたという反省があるのかないのか・・・それは、いつ理解できるのか。
個人的には、壊し損にならないことを切に願う限りです。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。